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〈トンポ2005 1年間の歩み-2-〉 民族教育発展のために

盛大な創立記念行事

 祖国解放直後、1世同胞たちがわが身よりもまず子どもたちの朝鮮語習得のためにと、「国語講習所」から始めた民族教育は、お金のあるものはお金を、知識あるものは知識を、力のあるものは力を出し合い、同胞たちが守ってきた。

 今年は、民族教育の産声をあげて還暦を迎えた各地の学校で盛大な創立記念行事が行われた。

 東京第1初中、第3初級、第4初中、神戸初中、西神戸初級、四国初中など各地での記念行事は1世の高貴な財産であるウリハッキョを「守り、発展させる」という熱意に満ちていた。また、祖国の温かい支援のもとに愛族愛国の代を守り続けた自負心、ウリハッキョへの基金、補修工事などに見られた愛校心にあふれていた。

 来年は中等教育実施60周年。民族教育の最高学府である朝鮮大学校創立50周年はじめ20の学校で創立記念行事が催される。

準正規教育拡大へ

神戸初中で行われた学校創立60周年記念行事(11月13日)

 総連第20回全体大会以後、総連は正規、準正規の教育体系強化のために、力を注いできた。

 昨年10月からの8カ月運動期間、民族学級、土曜児童教室、午後夜間学校などの準正規教育開設数は従来の3倍以上、受講生の数は4倍以上という成果を収めた。

  総連神奈川県本部では昨年10月から今年末までに民族学級3、土曜児童教室6、母国語教室1(計10個)の準正規教育網を築き、17人の講師、補助講師らが136人の受講生を教えている(12月10日現在)。その中でも川崎支部は、正規、準正規教育に就学児童対象者の47%を網羅した。

 準正規教育の強化は、これまで組織から離れていた同胞を愛族愛国運動と統一運動に広範に網羅する重要な契機となった。

 一方で、神奈川、大阪の各朝高生徒の日本の大学への入試資格問題では、いまだに差別が撤廃されていないことが明らかになった。

 また、東京都が東京第2初級に対し、校地として使用している都有地の明け渡しなどを求めた「枝川裁判」問題。歴史的経緯と民族教育の権利を無視した常軌を逸している行為であり、内外の支援のもとにこれからも闘争が展開されていく。

 朝鮮学校生徒の「1条校」に準ずる権利獲得擁護と拡大、民族差別撤廃を求める運動など、 総連はこれからも民族教育発展のため全力を尽くしていくだろう。(李東浩記者)

[朝鮮新報 2005.12.20]