top_rogo.gif (16396 bytes)

あの人、あの「言葉」

 取材先ではさまざまな人に出会う。最近出会った3人の、印象に残った「言葉」を紹介する。

 「朝・日の関係は時間が解決してくれるだろうが、朝鮮の統一は日本のためにもなるということを日本人が知らなければならない」−ここ最近の統一行事はわれわれに力を与えてくれる。このように統一機運が高まる中、民間レベルでも「祖国統一」に向けての行事が営まれている。この燃え上がる機運を7月31日に旧真土小学校(東京・三河島)で行われた「第12回統一マダン東京」を現場で見たことにより強く感じた。この日、在日同胞と荒川地区に住む日本人ら約1000人は北南統一への思いを「共有」し、訴えていた。前述の言葉はコンサートが大盛況だった朴保氏(50)のもの。

 もうひとつ。

 「オモニたちは仕事を休んでこの3日間売店を手伝いに来ている。学校と生徒のために、コマチュック大会のためにがんばってくれている」−毎年行われる在日朝鮮初級学校中央サッカー大会で、例年のように行われるオモニたちの太陽の照り返しよりも熱い応援は、選手らに大きなスタミナとパワーを与えた。記者はその「照り返し」により、汗だくの3日間を送った。前述の言葉は地元開催を振り返って、同サッカー大会で売店を出していた静岡初中の張幸子オモニ会会長(42)のもの。

 最後に。

 「在日福祉連絡会発足は『自分の生きる場所を見つけた』衝撃的な出来事であった。どんなときも『チョソンサラムとして生きたい』」−在日同胞福祉連絡会副代表の梁進成氏(39)は幼い頃、盲学校で寄宿舎生活を送った。当時ウリハッキョには障がい児を受け入れる設備が十分に整っていなかったからだ。日本の大学ではウリマルと朝鮮の歴史を勉強した梁さん。

 印象深い3人の「言葉」に圧倒された。(東)

[朝鮮新報 2005.8.2]