「6.15」5周年、光復60周年 合同講演会 「わが民族同士統一」を確信 |
20日に東京・御茶ノ水の中央大学駿河台記念館で行われた6.15共同宣言発表5周年、光復60周年記念合同講演会「民族共助と統一」。詰めかけた400余人の聴衆らは、3人の講師の話からわが民族同士統一を実現することへの確信を深めていた。 ソウルをこの日の朝に出発し、開始時間に若干遅れて到着したウリ党の韓明淑議員。開口一番、「在日のみなさんを前に日本で話すことは感無量であり特別な意味がある」と述べ、大きな拍手を浴びた。 韓議員は、「今日は、統一はわが民族同士自主的に実現しなければならないことを始めから終わりまで一貫して強調したい」と語り、最近北と南の間で起きている肯定的な現象について話した。
まず、「6.15」5周年を迎え、1年あまり詰まっていた煙突が貫通し、南北問題の明るい前途が開かれた点を指摘した。自身、2回の訪北経験があるという。1度目は1992年、「アジアの平和と女性の役割」シンポジウムに参加した。それから13年後の今年、「6.15」5周年民族統一大祝典に国会議員18人を引き連れて平壌を訪れた。 平壌では各所に掲げられた「わが民族同士」のスローガンに感銘を受けたという。今回の祝典が、当局のみでも民間のみでもなく、当局と民間、国会議員らが同席した点を強調し、「会えば一つになれると感じた。再び希望を見た」との感想を述べた。 韓議員は6.15共同宣言発表後、金剛山観光や開城工団着工、鉄道・道路の連結など南北間で起きている出来事について具体的に挙げながら、「統一は過程であり、すでに始まっている」と指摘。場内から割れんばかりの拍手喝さいを浴びていた。 漢城大学の尹慶老総長は、700万人と言われる海外同胞の中でも、在日同胞のように祖国に対する同胞愛、民族愛を持っている人は少ないとして、民族教育を行い、民族のアイデンティティーを守るために努力している点を賞賛した。 尹氏は今年2月に来日した際、朝鮮学校を訪れ、在日同胞が民族性を守るために努めていることを自分の目で確かめたという。 6.15共同宣言の意義について尹氏は、「5年前には若者たちはなぜ北のために統一費用を負担しなければならないのかという発想だった。しかし、この5年間で1万人以上の南の人々が北を訪れた。(北に対する認識は)肯定的に変化している」と語った。 「真理には必ず従う者がおり、正義は必ず達成される。統一という正義は必ず勝利し達成される」との結びは、400余人の聴衆の共感を得ていた。 朝鮮大学校の韓東成助教授は、「乙巳5条約」締結100年目となる今年を「民族自主100年闘争史」と位置づけた。つまり、この100年間の民族共通の要求は植民地民族解放と祖国の統一であったということだ。 韓助教授は、6.15共同宣言が民族自主100年のたたかいにおける最終的な決算段階を切り開いたとの認識を披露し、最終決算のためにわれわれがすべき最も重要なことは、「北と南、海外の民族共助をより幅広く達成していくこと」だと述べた。(文聖姫記者) [朝鮮新報 2005.7.29] |