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農村支援者を支援

 平壌特派員としての生活が6月上旬から再び始まった。5カ月ぶりに朝鮮を訪れて受けた第一印象は、会う人びとの顔がこんがり日焼けしていることだ。海外同胞迎接局や平壌ホテルの職員など、ほとんどの人がそうだった。

 理由は農村支援。朝鮮では年初から、農業に全力を傾ける方針を打ち出している。その一環として省、中央機関はもちろん、各工場、企業所の職員ら、各大学の学生らが交代で農場に赴き、農民らとともに農作業にあたっている。

 幹部らも例外ではない。各機関の責任者までもが農村に行ってしまうので、取材のアポを取りたくても連絡すら取れないことがしばしばあった。

 田植えは6月上旬に朝鮮のほぼ全地域で終わり、中旬からは草取りが始まった。同時に、春に植えた麦や小麦、ジャガイモの収穫が行われている。田植えの時期の農村支援は日帰りで行われていたが、現在はほとんどの場合泊り込みだ。「通勤」に費やす時間を農作業にあてるためという。

 一方、テレビ、新聞などの各メディアは、活発に繰り広げられている各地の農業活動を連日のように伝えている。また、草取りをきちんとすればそれだけ収穫が増えるという番組が組まれるなど、作業の重要性もそのつど伝えている。

 朝鮮社会が農業一色に染まっていると言っても過言ではあるまい。

 しかし、われわれ平壌支局の現地スタッフは仕事上、農村支援に行く時間はない。スタッフは、「まるで罪を犯しているような気分」だという。みんなが一丸となってがんばっているのに、その輪の中に入れないでいるのだ。

 悩んだすえ、農村支援に赴いている同僚らに飲料水や食べ物を差し入れることにした。短時間ではあるが、草取りも手伝い、心が一つになったようだった。

 朝鮮全土が農業一色の感。10月まではおさまりそうにない。(姜)

[朝鮮新報 2005.7.5]