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4月23日〜27日に訪朝 日本青年団協議会代表団 「地道な交流重ねたい」

 日本青年団協議会代表団が4月23〜27日に平壌を訪問した。同代表団のメンバーは、会長の松浦利明さんと元会長で現富山県魚津市議会議員の久保田満宏さん、組織教宣部部長の祐成一男さんの3人で、金日成社会主義青年同盟の幹部と面談したほか、平壌市内などを視察した。

79年から定期交流

金日成社会主義青年同盟の幹部らと面談する代表団

 日本青年団協議会(日青協)は、地域青年の集まる場として、また地域をより豊かにするという目的のもと、農村部を中心に活動している青年団を統括している。現在、45道府県の青年団が網羅されている。

 日青協はその一方で、東アジアの青年との交流事業にも取り組んでおり、朝鮮社会主義労働青年同盟(現金日成社会主義青年同盟)との交流も79年から定期的に行ってきた。

 「今回の訪朝は、02年を最後に途絶えていた両団体間の往来を正常化するための協議が目的だった」と話すのは祐成さん。祐成さんは今回が初めての訪朝で、「日本ではよく『近くて遠い国』と言われているが、こんなに近いところに私たちの日常とは違う街があり、市民たちが住んでいるということに驚きを感じた」そうだ。

 代表団は滞在中、錦繍山記念宮殿、万景台、チュチェ思想塔、凱旋門など平壌市内の各所を見てまわったほか、妙香山の国際親善展覧館も参観。また、平壌冷麺やタンコギなど朝鮮の民族料理も味わった。

 一方、金日成社会主義青年同盟の金慶虎第1書記と面談し、今後の交流事業について話し合ったほか、社会科学院歴史研究所所長らとも面談し、日本の「独島領有権」主張と歴史教科書問題について意見交換を行った。

「相互理解深めたい」

妙香山の国際親善展覧会

 松浦さんは金日成社会主義青年同盟との面談の席で、「国の体制やさまざまな違いを超えて、まず青年同士が友情を結ぶことが『近くて近い国』となるための一歩であり、何よりも重要だと考えている」「近い将来必ず国家間の関係正常化が実現することを確信するが、その先頭に青年が立つのだという強い思いを誓いたい」と述べ、そのためにも「私たちの貴重なパイプを生かし、率直な意見交換を進めながら、相互理解を深めていきたい」と抱負を語った。

 祐成さんは今後の展望について、「青年同士の地道な交流を続けていくほかない。その過程で率直な話をできるようになれば、すばらしいことだと思う」と述べながら、「日朝間には難しい問題が横たわっているので、自分たちができることの積み重ねが大事だ」と語った。

 また、金日成社会主義青年同盟と定期交流を進めていくことで一致したことに触れながら、「今後は各地域の青年たちと在日の青年との交流も大切だと思う」と述べた。(李松鶴記者)

[朝鮮新報 2005.6.24]