「総連結成50周年在日同胞大祝典」 農楽ノリ競演 |
楽しみながら民族性共有
同胞たちが参加する競演のひとつとして行われた「オルシグチョッタ! 農楽ノリ」競演大会。先祖伝来の伝統芸能を、出演者だけでなく参加者も一緒に楽しんで民族性を共有しようと催された企画だ。その趣旨から、会場舞台下にも農楽のスペースが設けられ、参加者が自由に踊りに興じていた。また、出演者たちがチャンゴなどの民族楽器や、「祝総連結成50周年」などと書かれたのぼりを手にして客席の間をぬって踊る姿は、農楽の雰囲気をいっそう引き立てていた。 初中級部、一般部門に分けて行われた競演では、それぞれが個性を前面に出した舞いを披露した。 初中級部門には11チームが出場した。 チャンダンを多く盛り込んで民族の味をアピールした神奈川初中高、農楽の中で縄跳びをして楽しさをアピールした埼玉初中などが参加者の目を引いていた。 とくに、見事1位に輝いた西東京第1初中は、初級部2、6年生、中級部3年生、計71人の大農楽隊で出演した。制服を着た学生が総連結成50年の記念日を祝う姿を表現したり、舞台の上と下の両方でサンモを回したりと派手で盛大な農楽を披露した。2位には神奈川初中高、3位には群馬初中が選ばれた。 観覧していた学父母たちも大きな盛り上がり。学校ごとに盛大な拍手が送られ、中には学校名を連呼して応援する姿も見られた。 神奈川南武ちびっこ農楽隊が出演したときには、そのかわいらしい姿に会場からはひときわ大きな拍手と声援が飛んだ。 一般部門で2位になった神奈川は舞台で民謡を歌い、それに合わせて踊る姿が印象的だった。 また1位になった長野の農楽はチャンダンに加え、農楽にはかかせないチャンセナプを演奏し会場から拍手を浴びた。楽しい農楽の雰囲気に、客席からは立ち上がってオッケチュムを踊る同胞の姿も見られた。 長野初中は民族楽器演奏でその名が知られてきた学校で、出演者は同校の卒業生たち。同農楽隊メンバーの1人は、「これからも民族楽器を通じて同胞たちを喜ばせたい」と語っていた。(安愛麗記者) [朝鮮新報 2005.6.2] |