女性同盟東大阪南 子育てネットワーク「アイアイ」 「悩み分かち楽しみ知って」 |
女性同盟東大阪南支部の子育てサークル「アイアイ」が4月26日に開設された。毎週第1火曜日と第3土曜日の月2回、午前10時半〜11時45分に支部会館1階スペースで行われる。0歳から就学前の子どもとそのオモニたちなら誰でも自由に参加できる。去年11月から約6カ月もの準備期間を経て開設しただけに地域のオモニたちの喜びもひとしおだ。スタッフリーダーの李典叡さん(39)は、「一人でも多くの若いオモニたちが集まって子育ての悩みを共有するとともに、地域の横のつながりを広げていければ」と語る。 0歳〜就学前対象
支部の1階に入ると、オモニたちの楽しそうな話し声と子どもたちの元気な姿が目に飛び込んでくる。 窓ガラスには、子どもの目を引くようにとかわいいキャラクターの絵が描かれている。室内には子どもがいつでも楽しめるようにパズルのマットや木製の積木、ままごとができるおもちゃなどがたくさん置かれている。木製のおもちゃは香りや音が優しい気持ちを育てるのに効果があるそうだ。 この日は、首に揃いの赤いスカーフを巻いた5人のスタッフ、0歳から就学前の子どもを持つオモニと子どもたちが集まり、指遊びや絵本読みを楽しんだ。 「グーチョキパーで、グーチョキパーで、何作ろう、何作ろう」 スタッフらの軽快な歌とリズムに乗って、オモニと子どもたちが遊びに興じた。子どもたちも満面に笑顔をたたえ大喜びだ。 生後7カ月の男の子を連れてきた宋祐子さん(26)は日本学校出身。スタッフから声がかかり今回の参加に至った。 「ともに子育てについて話せる場があるととても心強い」(宋さん) リーダーの李さんは、「若いオモニたちは子育ての過程で閉じこもってしまう傾向がある。さまざまな悩みを解決し、自然に交流できる場にしていきたい」と語った。 「子女教育に力」
同支部が子育てサークルの準備に取り組んだのは去年の11月から。 女性同盟の鄭秀姫委員長(59)は、「昨年の定期大会以後、若いオモニ部長たちと、3年を見越して子女教育に力を入れていこうと話し合った」。 女性同盟支部スタッフと若いオモニたちと共に大阪・中西支部の「チャンミコッ」、生野南支部の「プッコチュクラブ」などの子育てサークルを見学し、関係者らと意見交換するなど準備に取り組んだ。対象となるオモニたちの家にサークル開設の案内も届けた。 問題は場所だったが、今年3月から改修工事に入った支部事務所の1階を利用することが決まった。 普段、支部に来る機会のない若いオモニたちが出入りすることにより、同支部の専従活動家や地域の同胞と触れ合う機会を与えたいとの意味合いもある。改修が終了したのは4月17日だ。 きれいに施された会館に「とても来やすくなった」とオモニたちの評判も上々。 スタッフの黄貞姫さん(33)も、きれいな会館なので「家よりも落ち着く」と話す。「地方から大阪に嫁いでくるオモニたちは多いが、悩みを相談する場所がなかった。そんなオモニ同士が互いに悩みを分かち合うことで子育ての楽しみを少しずつ知ってもらえる場にしたい」。 関わりやすい形態で 女性同盟大阪府本部は00年5月、「ウリオンマネットワーク」を発足。就学前の子どもを持つ府下のオモニ同士がきずなを深め、互いの子育てを応援しようというのが目的だ。以来、地域ごとのサークル作りが進められ、府下の子育てサークルはこの「アイアイ」で6つ目。 また、前期のオモニ大会を契機に府本部では「オモニ連絡会」を立ち上げた。女性同盟とオモニ会、地域とウリハッキョの連携をよりスムーズにするためだ。 女性同盟大阪府本部の柳暎恵・子女部長は、「これまで女性同盟の活動とオモニ会の活動が別々のものとしてとらえられてきた感が否めなかった。でも、『子女教育問題』をどのように解決していくのか、根本の部分で考えていることは同じ。それを共有して密接なものにしていかなければ」と話す。 「とにかく若いオモニたちが一番関わりやすい形態がこの『子育てサークル』だと思う。若い人たちにこの事業を任せることで、横のつながりや子どもたちの教育、支部との連携などがスムーズになるはず」(金明c記者) [朝鮮新報 2005.5.21] |