岡山初中学区協議会 学校支援、広範囲に アンケート経過など報告 |
さる4月30日に行われた岡山朝鮮初中級学校学区協議会の活動に関する報告会(同校講堂)では、学校関係者、学父母、同胞らの参加のもと、活動・協議内容についての報告が行われ、各地域、世代が団結し学校を守ろうと呼びかけた。 2分科会を設置
同協議会は昨年10月29日、教育の内容と環境の充実を目指し、各世代、各団体の意見を総合的に協議するため発足された。同12月から実施されているアンケートに基づき、2つの分科会(教育内容と教育環境)を設置し協議を重ねてきた。 この日の報告会では、協議会のメンバーらが紹介され、責任者である姜泰龍・岡山県青商会会長があいさつ。各分科長が報告を行い、アンケートの経過報告が行われた。 また、青商会代表として、国連人権委員会に参加した岡山青商会の朴現徳幹事長が報告した。朴幹事長は同委員会での発言内容について説明し、朝鮮学校の地位向上と助成金獲得運動の重要性について述べた。
岡山青商会の代表らは3月28日、岡山県庁総務学事課を訪れ、助成金増額と朝鮮学校に対する処遇改善を強く求めた。4月には新入園児、新入生(初、中)に制服や学用品を贈呈した。 最後に、倉敷愛校会の李賢一代表幹事が活動内容について説明した。同学区内には岡山、倉敷、福山、山陰地域に愛校会がある。それぞれが一口2000円運動やチャリティーコンペを通じて学校の財政を支援している。李代表幹事は、各地域の活動を一本化させ、学父母、同胞、卒業生ら全員が学校に関心を持つようにし、一口2000円運動を広範囲に展開するよう呼びかけた。 授業参観も 同日、岡山初中の授業参観も行われた。参観したアボジ、オモニたちは、勉強に打ち込む子どもたちの姿に顔をほころばせていた。鳥取県から駆けつけたオモニたちの姿もあった。 同校中級部には4月に3人が編入したが、うち中1の許由希さんと李愛理さんは鳥取県の日本学校から編入した。2人とも遠く親元を離れ寄宿舎生活をしている。両生徒のオモニたちは「本人が強く望んだから」「(学校に)何度も足を運んでいたのでなじんでいたようだ」と語る。 李さんは「チョゴリが着られてうれしい」と笑顔を見せ、親元を離れて暮らす寂しさを微塵も感じさせなかった。(泰) [朝鮮新報 2005.5.18] |