〈同胞結婚相談所〉 チョンシル・ホンシルネットワークについて(上) |
春本番。何となく心がウキウキしてくる季節。この時期、結婚について考える人も少なくないかもしれない。そんな人たちのために、同胞結婚相談所(チョンシル・ホンシルネットワーク)の仕組みについて2回にわたってQ&A方式で紹介する。答えてくれるのは同胞結婚相談中央センターの李洋成副所長。相談所に寄せられる最も多い質問をピックアップした。 Q1 私もそろそろ結婚を考えるようになりました。知り合いに相談したところ、同胞結婚相談所を紹介されました。相談所について教えてください。(女性、27、東京在住) A 同胞結婚相談所(チョンシル・ホンシルネットワーク)は、民族結婚(同胞同士の結婚)を望む同胞たちの要望に応えるべく、1994年3月に設立されました。現在、中央センターと6つの地方センター、39県に相談所があり、全国を網羅するネットワークを確立しています。会員数は延べ1万1298人を数えます。 朝鮮民族は古くから、婚礼の儀式に「チョンシルホンシル(青糸紅糸)」を用いて、男女の結合と仲むつまじさを象徴してきました。青色と紅色は、あらゆる色を生み出す元となる色として、男女を象徴するものとみなされました。結婚式の礼卓の上に雄鶏、雌鶏とともに青と紅の糸の束を添えたのもそのためです。 新郎、新婦のきずなが人々の祝福の中で固く結ばれるとともに、子孫の繁栄を願う祖先の思いが込められています。私たちは、同胞の方々が民族の伝統や良俗を受け継ぎ、とりわけ民族結婚を奨励していこうという願いを込めて、当ネットワークの名称を「チョンシル・ホンシル」としました。
興味を持っていただけたら、まず最寄りの相談所に電話で資料を請求してください。インターネットでのアクセスも可能。システムを十分に理解してもらったうえで入会を検討いただきます。入会を迷っている場合でもカウンセリングは受けられます。カウンセリングは無料です。 さて、入会を決めたら、入会申込書と写真を添えて申し込んでいただきます。会員資格は朝鮮、韓国籍、日本籍など国籍は問いません。入会から結婚まで、担当のカウンセラーが責任を持ってお世話する態勢をとっています。カウンセラーがあなたの理想をきめ細かく把握します。 全国に張り巡らされたチョンシル・ホンシルネットワークを生かし、コンピューターマッチングとカウンセラーの判断で希望に添った相手を選び、紹介カードを定期的にお送りします。互いの意思が合えばご対面。もちろんお見合いも、担当カウンセラーがセッティング、引き合わせまで責任を持ってお世話します。 Q2 同胞の出逢いのパーティーがあるそうですが、詳しく教えてください。(男性、32、愛知在住) A すてきな出逢いのためには多くのチャンスが必要です。チョンシル・ホンシルネットワークでは、同胞の方々により多くの出逢いの場を提供できるよう「出逢いのパーティー(マンナメパーティー)」を各地で開催しています。 94年の設立以来、当ネットワークが開催してきた「パーティー」は200回を超え、参加者も8200人を数えます。うち204組がめでたく結婚しました。 形式や内容も、地域の特色を生かしバラエティーに富んでいます。一般的にはホテルで行われますが、なかには一日バスツアーや洋上クルージング、野外バイキングなども。30〜40代や再婚者向けの企画などもあります。 合コン気分で気軽に参加できる5対5の食事会、ミニパーティーなども随時開催しております。 会員でなくても参加できますので、気軽にお問い合わせください。最新情報はホームページ(http://www.kyoron21.net)でチェックしてください。 ここでパーティーに参加する際の心がまえについてひと言。 まず、男女ともに共通して言えることは、同胞同士の結婚を目指す人たちの集まりなので、自信を持ってアタックすること。育った環境、学歴、考え方や価値観の違うさまざまな人が参加しますが、ただ一つともいえる共通点が「同胞同士の結婚を望んでいるということ」。これをしっかり認識することが大切です。 では男性の心がまえは。女性はルックスよりも会話を通したフィーリングを大切にしているもの。いろんな人と積極的に話してみましょう。 女性の場合はどうでしょう。男性は、清潔感にあふれ優しさ、上品さ、奥ゆかしさのある女性を選ぶ傾向にあります。また、しっかりと自分の意見が言えることを求めています。また、自分と価値観が共通しているかどうかも大事な要素です。 次によくある質問、「パーティーの流れ」に関してお答えします。 まず自己紹介から始まって、1対1(2対2)のトーク。次に食事(立食または着席)をしながらのフリートークに移ります。 ゲームやフリートークなどを通じて、ある程度互いを知り合ったあと、最後に「交際カード」に記入します。そして、カップル発表。所要時間は3時間くらいです。 [朝鮮新報 2005.4.9] |