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青商会10周年企画 「ミレ(未来)プロジェクト」

 5日に行われた青商会中央幹事会第8期第2回会議拡大会議では、結成10周年に際して募集した「ミレ(未来)プロジェクト」のうち採用の決まった2案を発表。「コッポンオリクラブ」(仮称)発足と「ニュービジネス研究会」(仮称)立ち上げた。同プロジェクトには各地青商会から17案の応募があったが、21地方青商会で討議を重ねた結果、決定した。どんな案なのか。

コッポンオリクラブ−言葉、歌学べる教材作成 子どもたちの心に民族性を

 帰化、「国際結婚」、少子化などさまざまな要因が混在しての同胞社会の縮小は深刻さを増している。こうしたなか、同胞コミュニティー、ネットワークを維持発展させるために最も重要なことは、同胞社会の代を継ぐ4、5世、子どもたちの心に民族性を育ませることといえる。

 このことを目的にした「コッポンオリクラブ」は、入学前の子どもたちに民族心を芽生えさせるより良い環境作りをめざす。入学前の在日同胞児童とその親をサポートする同胞ネットワークとして位置づけられる。

 当面の活動内容としては、年2回のビデオ教材販売を予定している。このビデオは、入学前の子どもたちが主な対象で、楽しみながら「民族」を感じることのできる空間を提供しようというもの。ウリマルや風習、歌と踊り、漫画などを通じて民族性を育めるような内容構成を考えている。

 詳細な内容、価格、販売経路等については、運営委員会を設け、以後協議を通じて決定する。9月には第1号を販売したい意向だ。

ニュービジネス研究会−相互扶助の伝統生かし経済ネットワーク活性化を

 「ニュービジネス研究会」(仮称)は、会員たちが持つ新規事業アイデアをサポートする窓口を作り、同胞ネットワークの中で関連企業とのマッチングや投資家とのマッチングを図ることで、若手企業家を育成するとともに、同胞経済ネットワークを活性化するのが目的だ。

 同胞社会の良き伝統である相互扶助の経済ネットワークを発展させることは、力強い同胞社会を築き上げるうえで必須の問題であるとの観点が根底にある。

 5日の幹事会拡大会議では、研究会の位置づけと構成、機能、運営、当面の目標などについて提案がなされ、忌憚のない意見交換が行われた。同研究会立ち上げにあたっても、運営委員会を構成。会の名称も含め、今後具体的な内容を詰めていくことになる。(文聖姫記者)

「コッポンオリクラブ」ロゴ、キャラクター募集、締め切りは3月15日

[朝鮮新報 2005.2.17]