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民族性守り立派な朝鮮人に

 10日の「在日朝鮮青年の日」を前後して、各地で20歳を迎える朝鮮青年を祝う集いがいっせいに開かれている。参加者たちは、久しぶりの再会に歓声を上げ、肩を寄せ合い記念撮影をしたりと興奮気味だった。なんとも微笑ましい光景で、懐かしい気持ちになった。

 今年も日本の社会では、「荒れる成人式」が話題となった。「ウリ式」の「20歳を祝う集い」では、そうした現象はひとつも見られない。女性は色とりどりのチマ・チョゴリ、男性はスーツ姿。とりわけ、鮮やかな色彩の、優雅で華麗なチマ・チョゴリを見るたび、やはりウリ民族衣装が最高だと思う。

 15日、2000年に休校を余儀なくされた東京朝鮮第7中級学校の第38期卒業生たちによる「成人謝恩会」を取材した。20歳を迎えた同期卒業生たちは、「最後」の卒業生だった。

 謝恩会には父母をはじめ、当時の同校の教員、卒業生、同胞らが駆けつけた。

 中級部3年間の思い出の写真がスライドを通して紹介され、あどけない表情が映し出されるたびに会場はどっと笑いに包まれた。「今だから言える話」ではさまざまなエピソードが披露され、「見えぬところで悪ふざけをしていたのだな」と教員らも苦笑していた。父母へ送る手紙では、涙をぬぐう同胞も。「一番感謝していることは、ウリ学校に通わせてくれ、トンム、先生などたくさんのチョソンサラムと出会わせてくれたことです」。

 「子どもたちには母校がなくなるという悲しみを味合わせたくない」と口をそろえる青年たち。これからも同胞社会に携わり、ウリ学校の生徒数をどんどん増やし、民族教育を強化させていきたいと意気込む。

 地域同胞の財産で、心のより所であった第7中級学校。

 同校で育まれてきた民族性は、卒業生たちによってしっかりと受け継がれている。(良)

[朝鮮新報 2005.1.18]