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総連中央徐萬述議長が在日同胞たちに新年のあいさつ

総連結成50周年を迎える歴史的な年を愛族愛国運動の新しい高揚で迎えよう

 在日同胞のみなさん。

 私は希望に満ちた新年2005年を迎え、すべての在日同胞のみなさんに熱烈な祝賀のあいさつを送ります。

 今、総連のすべての活動家と在日同胞たちは、激動の昨年1年間を感慨深く振り返りながら、希望にあふれた今年の抱負を新たにしています。

 昨年、わが祖国は金正日総書記の周りに一心団結して米国の対朝鮮孤立圧殺策動を断固、粉砕し、民族の尊厳と自主権を固く守り、経済建設においても大きな前進を成し遂げました。

 チュチェ偉業を先頭に立って指導する金正日総書記は、このうえなく多忙ななかでもいつも在日同胞たちを忘れることなく、総連の愛族愛国事業を賢明に導き在日同胞たちを細やかに気遣われました。

 金正日総書記は、同胞子女たちの民族教育のために引き続き莫大な教育援助費と奨学金を、また「新潟県中越地震」によって被害を被った同胞たちのために10万ドルにもなる慰問金を送付するという恩情深い配慮をされました。

 昨年も同胞社会を取り巻く環境は、絶え間なく繰り返される日本反動勢力の反朝鮮、反総連騒動によって非常に厳しく、長期化した経済不況によって同胞たちの生活と商企業活動においても隘路と困難が重なりました。

 そうした中でも、総連組織に集った同胞たちの温かい至誠と献身的な努力によって愛族愛国運動は力強く展開され、貴重な前進が成し遂げられました。

 昨年は、何よりも総連第20回全体大会を成果的に行った意義深い年でした。

 総連活動家と同胞たちは、金日成主席の逝去10周年を迎え、主席に対する温かい敬慕の情を胸に、総書記に従って主席の愛国遺産であり愛国1世たちの業績である総連組織を固く守っていく一心で、全体大会を成功させるためにすべての力を尽くしました。

 20全大会は、在日朝鮮人運動の歴史的課題が実現されていく新しい時代を展望しながら、総連事業を新しい世代を主役にした幅広い運動へと転換していくことを新段階、愛族愛国運動の方向として明らかにし、新しい姿の同胞社会を建設するための、今後3年間の課題を決定しました。

 内外の大きな関心と期待のなかで行なわれた20全大会が名実共に団結の大会、勝利者の大会として飾られたことは、在日朝鮮人運動の歴史に大書特筆すべき誇りある出来事でした。

 昨年はまた、20全大会決定に従って新しい段階の在日朝鮮人運動への最初の一歩を踏みしめた意義ある年でした。

 同胞のみなさんたちは、全体大会決定執行のための8カ月運動を展開することについての総連中央のアピール文に積極的に呼応し、総連結成50周年を指向した大衆運動に立ち上がりました。

 総連は、同胞たちの力を集め民族教育を守り発展させる事業を愛族愛国運動の中心に置いて、教育宣伝事業と生徒募集事業を力強く繰り広げました。

 とくに昨年、九州朝鮮中高級学校と北九州朝鮮初級学校が新しく立派に建設され、各地で同胞たちが立ち上がり「一口千円運動」を始めとする学校を支援する運動と教育権利を擁護、拡大する事業がいつの時期よりも力強く展開されました。

 そして、1人でも多くの同胞子女たちに朝鮮語と歴史、文化を学ばせようと「民族学級」「午後夜間学校」「土曜児童教室」などの準正規教育網を築く事業を始め、昨年、民族教育事業において創り出された模範と経験は数限りなくたくさんあります。

 総連は「同胞生活相談綜合センター」事業に積極的に取り組み、同胞たちの生活上の隘路を取り除くために力を尽くしたし、高齢社会に対処して同胞高齢者たちに対する福祉事業に格別の力を注ぎました。

 総連が同胞の住むあちらこちらに築いた「デイサービス」と「デイハウス」を始めとする高齢者福祉施設の運営は、高齢同胞たちはもちろん、各界各層の広範な同胞たちの多くの支持を受けました。

 昨年、総連は日本各地で起きた台風と地震によって被害を受けた同胞たちを支援する事業を全同胞的な運動として組織しました。

 私は、「新潟県中越地震」をはじめとする自然災害によって被害を受けた同胞たちが新年に一日も早く安定した生活を送ることができるように願いながら激励のあいさつを送ります。

 とともに、被害同胞たちに物心両面の支援を送ってくれたすべての在日同胞たちに謝意を表します。

 みなさん!

 昨年、総連事業のそれぞれのページには、温かい祖国愛、同胞愛と未来に対する信念を胸に、重なる難関を乗り越えてきた同胞のみなさんたちの大きな力と智恵、愛族愛国の気概が記されています。

 困難な時こそ同胞と共にいなければならないと、同胞の家々一軒一軒を訪ねて回り、民族性が溢れ睦まやかな同胞社会を築き上げるために同胞の集いと文化体育行事を積極的に組織、進めることに献身した支部非常任役員たちと、総連と女性同盟の分会長、分会委員たち、本当にみなさんたちは異国の地においても民族の尊厳をしっかりと守り抜いていく愛国者たちです。

 昨年、同胞商工人たちは日本経済の長期不況とその傷跡に加え、反動勢力たちのひどい企業活動妨害と融資差別などが加えられ、口に表し難い難関と苦労を経ながらも愛族愛国の理念と団結、相互扶助の伝統を継承し商工会組織の周りにさらに固く団結しました。

 そうして、民族教育をはじめとする愛族愛国事業を支援し、祖国の経済建設に寄与する事業に愛国衷情を尽くしました。

 朝青と青商会、留学同の新世代たちは、先代が成し遂げた業績と伝統を受け継ぎ、新世紀の在日朝鮮人運動を責任持って担っていく決意を胸に、20全大会決定の執行に意気軒昂、臨んでいます。

 同胞女性たちも、新世代のオモニたちを中心に各地で朝鮮学校を支える運動と子女教養事業を力強く繰り広げ、愛族愛国運動において重要な役割を果たしました。

 朝鮮学校の教員たちは、新たに導入された教科書に沿って教授教養の質向上に心血を注ぎ、学生たちも勉学に励むとともに日本と国際的な体育競技などで優秀な成績を収め、民族教育の名声を大きく高めたことは非常にうれしく誇らしい出来事でした。

 昨年、金日成主席が名前を冠してから30周年を迎えた金剛山歌劇団、結成50周年を記念した体連、結成10周年を迎えた人権協会と同胞結婚相談センターを始め、同胞芸術家、スポーツマン、知識人と有資格者たちも新しい姿の同胞社会建設に誇りを持って尽力しました。

 そして、同胞たちは本部と支部、学校などで日本の各界人士および団体と友好親善行事を活発に行い、6.15北南共同宣言の実現のために民族団合事業にも積極的に立ち上がりました。

 私は、立ちはだかる隘路と難関を不屈の信念で果敢に乗り越え、愛族愛国事業にすべての熱意と真心を捧げた総連活動家と在日の全同胞に、総連中央常任委員会の名で深い敬意と温かい感謝を捧げます。

 同胞のみなさん!

 新年2005年は、総連結成50周年と祖国光復60周年を迎える意義深い年です。

 新年、祖国は金正日総書記の卓越した指導によって朝米、朝・日関係をはじめとする歴史の重要局面を主動的に打破し、祖国の平和と安全、民族的尊厳を確固と守り抜き、強盛大国建設において新しい飛躍を成し遂げることでしょう。

 また、6.15共同宣言発表5周年と祖国光復60周年を迎える今年を、祖国統一元年として輝かせるための北と南、海外の挙族的運動においても大きな前進が達成されるでしょう。

 われわれは今年5月に、金日成主席の主体的海外僑胞運動思想と金正日総書記の指導に従って在日同胞たちが愛国衷情の模範、世界海外僑胞運動の見本を創造し輝かせてきた総連の栄光に満ちた50年の歴史を刻むことになります。

 この長く久しい路程には、この世界の、どの海外僑胞たちのなかにも窺えない民族愛と祖国愛、団結力を持った在日同胞たちが代を継いで築き上げた愛族愛国の高貴な業績と伝統が刻まれています。

 新年、総連は先代たちの愛国至誠と血のにじむ労力が宿っている業績と財富を守り、50年の歴史を継いで在日朝鮮人運動の新しい章を立派に切り開いていく決心を胸に抱いています。

 みなが共に、20全大会決定執行のための8カ月運動にさらに拍車をかけ、総連結成50周年を愛族愛国運動の新たな段階への跳躍台として迎えましょう。

 また、中央と本部、同胞の住む各地で結成50周年に際しての記念行事と大衆文化体育行事を盛大に行い、歴史的な記念日を輝かしく慶祝しましょう。

 最近、米国の対朝鮮孤立圧殺策動に追従する内外反動たちは、「拉致問題」にひっかけて反朝鮮、反総連策動にさらに熱をあげながら情勢を悪化させています。

 しかし、金正日総書記を戴くわれわれは必ず勝利し、朝・日平壌宣言に沿って、世紀を継いできた非正常な過去の歴史に終止符を打つための歴史の流れは、誰も逆流させることはできません。

 総連は、新年も同胞たちの団結した力に依拠し、難関を打開しながら意気揚々と歩みを進めていくことでしょう。

 総連は、新世代たちを積極的に押し立てながら広範な同胞たちの愛族愛国の熱情を呼び起こし、民族教育事業を中心に民族性を守る事業と文化体育活動をより力強く行うことでしょう。

 また総連は、同胞たちが抱えている障害と悩みを真心をもって解決することを自身の本分としてとらえ、同胞生活奉仕と高齢者福祉活動に全力を尽くしていきます。

 と同時に、同胞たちに有利な生活環境を整えるための対外活動を主動的に繰り広げ、祖国の強盛大国建設と統一偉業に特色ある寄与をすることでしょう。

 新年を迎えながら、すべての活動家たちは常に同胞たちの中で生活しながら喜びも悲しみを共に分かち合い、同胞たちの力に依拠して困難に打ち勝つことで総連を愛族愛国の真の民族団体、同胞組織として強化発展させていくことを固く決心しています。

 私は総連結成50周年を迎える意義深い新年、総連活動家たちと在日同胞のみなさんにいっそうの事業成果があることを確信しながら、みなさんの健康と幸福を願っています。

在日本朝鮮人総連合会中央常任委員会議長 徐萬述
2005年1月1日

[朝鮮新報 2005.1.1]