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いっしょに年越し

 先日、子どもの学校の低学年で、「コマトンネ(ちびっこ村)」の年越しの会(ソルマジモイム)があった。会員がチマチョゴリ、パジチョゴリをまとい、ハラボジ、ハルモニ、アボジ、オモニにお正月のあいさつをした。

 学年ごとに合奏や劇、そして普段の授業風景を映したビデオを通して、今日までの成長を披露した。今年は息子も3年生。最後のソルマジ。実はこの日に向けて、3年生の親たちが忙しいながらもささやかな公演の準備をしてきた。洗面器や空き缶、ペットボトルを叩いての「チャンダンノリ」は、思いのほか盛り上がり、「オンヘヤ」を歌いながら子どもたちと踊りの輪で楽しんだ。おまけに今年は先生方からもバンド演奏のビックリプレゼントまで。子どもたちも、集まった保護者たちも、大きな拍手と歓声にわきあがった。

 上の子の時から数えて4回目のソルマジ。子どもたちは学年ごとに個性もさまざまで、毎年私たちに驚きと、喜びと、感動を与えてくれる。何よりもうれしいのは「いっしょに年を越す」ということ。子どもたちの笑顔と、先生方の笑顔と、それを見る私たちの笑顔と・・・。みんないっしょに子どもの成長を確認し、一段と朝鮮の子どもらしく育った姿を喜び合う。

 今年1年もいろんなことがあったけど、子どもたちも、親である私も、ウリハッキョと共に過ごせて幸せだった。

 姫路市在住で、ウリ同胞とも親交のある版画家・岩田健三郎さんの句が、あたたかく心に浮かぶ。「うれしいな、いっしょに年を越していく」−。(李友子、会社員)

[朝鮮新報 2004.12.27]