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語ること、協働すること

 キンモクセイの香りも、秋の訪れも、今年は新報紙面ではじめて感じている。今私は、バザー準備の喧騒の中にいる。(これが掲載されるころにはバザーが終わり、晩秋の訪れを感じているはず)。

 地域社会に開かれたウリハッキョを目指し、アボジ会とオモニ会がバザーをはじめて早や9年。

 受け継がれ、引き継がれたものは多いが、時代の流れやニーズに合わせ、変えるものは変えなくてはいけない。今年の第1回バザー実行委員会はオモニ会、アボジ会、理事会にアボジ会OB、4つの支部関係者が見守る中、しょっぱなから3時間以上の議論。なんのためのバザーなのか? 何をするのか? アボジ、オモニそれぞれの役割は? そしてバザーの名称に至るまで、原点に返って喧喧諤諤。

 人目にはまどろこしく、むだなように思えるこの過程が、いかに大事なものであったかを、その後の準備作業においてつくづく感じる。

 実行委員全員が、当初の意思決定過程に参加することで、それぞれのモチベーションが高まったこと。

 自らの意思で前向きに取り組む意欲がみなぎってきたこと。

 それが準備作業に如実にあらわれ、ひとつひとつの仕事が片付いていく。もう一息。受け継いだものをしっかり守りそれを土台に議論を深めることで、より良い結論を選択する可能性が生まれる。

 もっと語り合おう。目的、目標、計画をみんなで立て、協働すること。これが今ウリに必要なのではなかろうか。(厳廣子、オモニ会会長)

[朝鮮新報 2004.11.1]