コマチュック |
今夏、にわか朝鮮人テント村は、三重県伊勢市朝熊山のふもとに出現した。チュック大会に参加するコマたちが休息を取るためのテントは、それぞれの学校、チームなりの工夫が凝らされていて、テントの選定や空間の使い方など、年々バージョンアップしている。 かくいうウリオモニたちも3年前から学校と話し合い、子達が快適に過ごせるように、いいとこ取りで行こうと、毎年の教訓や課題を取りまとめ、ひとつずつ実行してきた。その集大成である6年生最後のチュック大会。アボジ会と理事会の全面協力で、バスをチャーターしてもらい、オモニ、アボジ全員がお揃いの学校ネーム入りTシャツ(650円なり)を着込んで、応援に挑んだ。願わくばポンドリ応援賞を!…残念ながらだれもが疑わなかった!? 私たちのポンドリ賞は、他校の手中に収まってしまったが(笑)、子どもたちは見事ながんばりで、学校史上初の快挙を果たした。3日間、子どもたちの勇姿に、泣いて笑って、また泣いた。ウリチームの子どもたちはもちろん、かかわったすべてのコマたちがいとおしく、この上なく誇らしい。テント村ではお隣さんどうし、エールの交換はもちろん、足りないものをバーター交換したり、競技場では「太ったな〜」「はげたね〜」と久方ぶりの友人、知人との再会を楽しんだ。売店や洗い場は各校オモニ会どうしの有力な情報交換の場でもあった。年々減少傾向にあるが、昔のサッカー少年達がフィールドにへばりつき、監督よろしくオーバーヒートしている、いただけない姿すらも、この夏のひとコマとなった。(厳廣子、「オモニ会」会員) [朝鮮新報 2004.8.23] |