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コマトンネの七夕

 子どもたちが歌う朝鮮民謡が響く。

 大きな口をあけて力いっぱい歌っている。オッケチュムも驚くほど様になっている。

 数人ずつで叩くチャンゴのリズムも結構な迫力だ。

 ハッキョの低学年で運営されている「コマトンネ(ちびっこ村)」の七夕会。4年目の今年も会場いっぱいに子どもたちの元気が充満していた。

 1年目はちょうど上の子が3年生の時だった。

 いつの間に習得したのかと驚くほどに流暢なウリマルで演じた「牽牛と織女」や、アリランメドレー、オッケチュム…。

 その姿に、単に教えられたとおりにやっているだけでない、呼び覚まされて表現しているのだと強く感動した。

 子どもたちの中にしっかりと宿っている民族のリズム。

 そのエネルギーがコマトンネで発揮されているのだろう。

 今年の七夕会に先立って、先生たちが家庭に届けてくれた案内にはこう書かれていた。

 「五感で楽しむ七夕会」。

 ―朝鮮の子として育っている子どもたちの姿を見て、元気に歌う民謡を聞いて、七夕飾りの笹の香をかいで、子どもたち、オンマたち一緒に民謡にあわせてフォークダンスでふれあい、節食(伝統の季節料理)・花菜をみんなで味わう。

 まさに、全身で子どもたちのチョソンサラムとしての成長を感じとることができた。そして、ウリハッキョでしか味わうことのできない喜びを、抱えきれないほどにプレゼントしてもらった。(李友子、会社員)

[朝鮮新報 2004.8.13]