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夫の叱咤激励

 私が結婚して5年という月日が経った。あっという間の5年間であった。仕事と育児、妻としての役割、何一つ完璧にこなしたことはないが、自分なりに頑張ってきた。

 私ががんばってこれたのは、周りの人の協力があったからだ。そして誰よりも夫の理解と協力があったからである。

 朝鮮大学校政経学部卒、現総聯専従職員、寡黙な性格…そして、ペ・ヨンジュン似?。 

 家では妻と息子に厳しく、娘にはデレデレ。でも私や子どもたちを尊重し、心を理解し受け止めてくれる。

 私はどちらかというと臆病でクヨクヨ悩み考えるたちである。そして涙もろい。そんな私を夫は黙って横で見ている。そして助けを求めると笑いながら助言してくれる。

 このたび、復職の話が持ち上がり、正直私は悩んだ。再び教壇に立つことが夢ではあったが、子ども2人を連れての復職に迷いがあったからだ。躊躇している私の背中を押してくれたのはやはり夫であった。

 常々私に社会生活の重要性を唱えてきた夫は、どうせ働くのであれば、自分がやりたいことをするのがいいと話してくれた。

 「やりたいことをすればいい」。私はこの言葉で復職を決めた。復職して2カ月。やはり言葉では言い表せない辛いこともたくさんある。時にはくじけそうになったりもする。でも夫はいつも協力的だ。そしてまだ幼い竜聖と萩響もオンマを支え、手伝ってくれる。

 口数の多い私が、無口で寡黙な夫に叱咤激励される。そんなわが家が私にとって心地良い場なのだ。(李仙香、教員)

[朝鮮新報 2004.6.14]