「自分らしく」をモットーに |
わが家は共働きで、子どももひとりいる。家事も育児も夫婦が協力しあって日々の生活を送っている。 毎朝、朝食は夫が作り、ごみ当番もやっている。私は子どもに朝食を食べさせたり着替えをさせたりと保育園に送る世話をする。夕食は、早く帰ってくる私が作っている。食事の後片付けは夫がやったり、一緒にやったりしている。お風呂は交替で子どもと一緒に入ることにしている。 掃除は基本的には使ったものはすぐに片付けて汚さないように気を付けている。もちろん掃除機をかけたり雑巾がけもするが、これらは休日に子どもも一緒にみんなで一斉にする。 これらはすべて義務的にやるというよりも1人の自立した個人が自分のことを自分でやるといった感覚でやっている。 ここまで読んで感心されている方もいるのではと思うが、家庭の中でのジェンダーフリーを実現したいと願う私の願望を書いてみた。会社でも男女雇用機会均等法はできたが現実の職場では男女平等はほど遠いのでは。家庭であれ職場であれ社会全体がジェンダーフリーを目指すには男女問わず意識改革が必要だと思う。 子どもの頃よく「男は男らしく」「女は女らしく」といわれたがその延長線が「男は外で仕事」「女は家事と育児」という構造を作ったのではないだろうか。これからの子育ては「自分らしく」をモットーに自己を確立する子育てをしていきたいと思っている。 そして自立した者同士がすべてにおいて尊重し合い協力し合える関係が築かれた職場や家庭にしていくことが大切なのだということを身をもって教えていきたい。(鄭成玉、会社員) [朝鮮新報 2004.2.23] |