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春・夏・秋・冬

 今年も残すところあと1カ月を切った。クリスマスのイルミネーションや正月用品の販売風景などが、年末の慌しさをいっそうかき立てる。この時期は、さまざまな出来事を振り返る時期でもある

▼読者からの投書に、「最近、新報は学校ネタが多い」というのがあった。まだ詳しい統計を出していないが、感覚的にはそのとおりだ。投稿記事や取材依頼も学校関係のものが多いため、必然的にそうなる。というのも、地域の行事が基本的にウリハッキョを中心に組まれることが多いから、こうした動きも自然なものといえる

▼今年、本紙では比較的小規模の学校行事を意識的にピックアップして取材し掲載した。周知のように近年、諸般の情勢や少子化などの問題が重なり、朝鮮学校でも生徒数が減少し、休校せざるをえない所もある。しかし、そんな中で、学校関係者、学父母、地域の総聯活動家、同胞らが一丸となって、何とか民族教育の芽を絶やさないために奮闘している

▼最近では、11月29日に掲載した宇部朝鮮初中級学校創立45周年記念行事があげられる。同校で推進しているのが「宇部学校元気計画」。下関初中との統廃合問題が浮上している中で、地域の拠点である学校をどうにかして存続させたいというのが同胞たちの思いだ。当面、「宇部学校応援ネットワーク」推進委員会が財政を支えるために、「1口3000円運動」などを繰り広げていくという

▼本紙では今後も、各地のこうした地道な動きを掲載していきたい。それでこそ、「在日朝鮮人運動の生命線」という言葉も生きてくる。(聖)

[朝鮮新報 2004.12.2]