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春・夏・秋・冬

 北南、海外の同胞代表たちが23、24の両日、金剛山に集まり、6.15共同宣言5周年、8.15祖国光復60周年を迎える来年を「自主統一元年」にしようということを定めた。共同宣言5周年を北で、祖国光復60周年は南でそれぞれ統一記念行事を行うことでも合意した

▼7月8日、金日成主席逝去10周年民間追悼代表団の訪北を南当局が不許可にして以来、膠着を余儀なくされてきた北南関係は、民間レベルとはいえ動き始めた

▼厳密にいえば、開城工業地区、そして東西鉄道、道路連結事業のための相互往来はあった。しかし、6.15共同宣言に沿った「自主統一」をキーワードにした動きは6月、ソウルで開催された共同宣言4周年行事以降、久しぶりのものである

▼ブッシュ再選によって、米国が今の対北敵視政策を維持、強化してくるのか、盛んに口にする対話を基調にした路線に転じてくるのかどうか不透明な情勢の中で、「わが民族同士」をあらためてアピールした今回の合意は、外部勢力に民族の運命を左右させないという強い意志を示したものになった。先制パンチである

▼南当局は、ブッシュ再選直後の4日に盧大統領が祝電を送り、5日には電話対話、そして9日からは側近の国家安全保障会議の李事務次長をワシントンに送った。この時南では、「取り急ぎの懸案が存在するわけでもない。米国ではなくそれよりも先に膠着した事態解決のために北に特使を派遣すべき時だ」(「統一時論」9日)との批判が相次いだ。今回の民間合意を受けて南当局がどう動くのか、注視したい。(彦)

[朝鮮新報 2004.11.27]