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春・夏・秋・冬

 先頃75歳で亡くなったパレスチナ自治政府議長、パレスチナ解放機構(PLO)議長のヤセル・アラファト氏の葬儀が12日、エジプトのカイロで営まれた。朝鮮は最高人民会議常任委の金永南委員長が弔電を送り、15〜17日の3日間を哀悼期間と定め、一部の機関では半旗を掲げるようにした

▼朝鮮では、中国や旧ソ連、シリアなど緊密な関係にあった国の指導者が亡くなった際に哀悼期間を設けたことがある。中国の毛沢東主席、周恩来首相、旧ソ連のアンドロポフ、チェルネンコの両共産党書記長、ユーゴのチトー大統領などが代表例。最近では、2000年にシリアのアサド大統領がなくなった際、哀悼期間を設けている。中国や旧ソ連の指導者については、歌舞音曲も中止させたというから、その度合いもハイレベルだった

▼こうした流れから見ると、アラファト議長の死去に際し哀悼期間を設けたことは、朝鮮が議長を大切に思っていたことの意思表示といえる。実際、故金日成主席と親交のあったアラファト議長は、主席の生前、6回も平壌を訪れている

▼朝鮮は、「革命の同志」に対する義理を何よりも重んじる国だ。今回のこともそうした範疇に入る話だろう。「革命的信義」を果たしたということだ

▼それにしても、アラファト議長の死去は、今後の中東情勢にどう影響するのか。イラク情勢、ブッシュ再選、イスラエルの強硬姿勢など不安定要因ばかりが目につく。これまで何度も覆されてきた「和平合意」。議長の死を無にしないためにも、何とか平和な形での解決が望まれるのだが。(聖)

[朝鮮新報 2004.11.13]