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春・夏・秋・冬

 自分は絶対にひっかからないと思っていたら大間違い。「オレオレ詐欺」の被害が急増している。警察庁によると、8月末までの被害額は約100余億円。昨年同期の2.3倍にあたるという。ニュースなどを見ていると、「こんなことでひっかかるなんて」と思いがちだが、いざ、その立場になったら、パニック状態に陥ってしまうだろう

▼それだけ手口が巧妙になっているそうだ。架空請求など無視してしまえばいいと言われても、それは後で冷静になって考えればそう思えること。インターネットの有料サイトなどを利用したことのある「すねに傷持つ」人なら、送られてきた請求書に従い、電話をかけてしまったり、支払ってしまうこともある

▼同胞法律・生活センターに寄せられる相談案件の中でも、詐欺や借金のトラブルなどに関する相談はつねに3位圏内に入るそうだ。ということで、先日、同センターで開かれた講座でこの問題が取り上げられた。講師の洪正秀弁護士は、「オレオレ詐欺」や架空請求などの被害に合わないためには、絶対に一人で対処しようとせず、誰かに相談するよう強調していた

▼確かに、第三者に相談すれば、「そんなことありえない」と冷静にアドバイスしてくれるはずだ。先日も、老夫婦宅にかかってきた電話で、妻がひっかかりそうになったのを、夫が代わって「名前は? 住所は?」などと聞き撃退したという

▼この問題に限らず、一人で抱えていないで、誰かに相談すれば解決策は生まれてくる。各地の同胞生活相談綜合センターを大いに利用してほしい。(聖)

[朝鮮新報 2004.10.19]