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「仕事を朝10時までに終えよ」と提言する本が評判だ。要は、仕事のできる人間になるためには朝型人間になるべきだということ。昔から「早起きは三文の得」というが、確かに朝型人間の方が仕事を効率よくこなせる気がする。ということで、早朝目覚めとともにラジオを聴いていると、こんな話が紹介されていた
▼それは、フィリピンのストリートチルドレンたちの支援にあたっている人の話だ。その人は支援をする際、つねに対象者と生活をともにするそうだ。したがって、フィリピンの子どもたちともマンホールで一緒に暮らしたという。しかし、自分は3日しか耐えられなかったそうだ。原因はネズミだ。ネズミが顔の上を這う。時にはかじる。これがたまらないのだという ▼まして2、3歳で親に捨てられた子などネズミに噛まれて死ぬこともある。にもかかわらず、ここで暮らす子どもたちの夢は「青年になるまで生きること。そして働けるようになって親に楽をさせてあげたい」ことだそうだ。自分を捨てた親を憎みもせず、逆に楽をさせたいと願う子どもたち。しかし、大人になれず死んでいく子が多いという ▼世界で飢餓に苦しむ子どもは3億人。東京・渋谷の国連大学・UNギャラリーでは、「子どもたちの未来をつくる世界の学校給食展」が開かれている。国連世界食糧計画(WFP)が、69カ国に対して実施している活動が紹介されている。WFPによると、年間4000円の支援で1人の子どもの給食費が賄える ▼WFPの支援は朝鮮の子どもたちにも差し伸べられている。(聖) [朝鮮新報 2004.10.12] |