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春・夏・秋・冬

 先月下旬、朝・日間の実務者協議、そして自民党三役、内閣改造と続いた。小泉政治特有の「サプライズ人事」はあるのかと注目された内閣改造だが、やはりあったというのが専門家たちの見方だ

▼何もそうした意見を聞かなくとも、外相の外に前外相、元自民党副総裁・幹事長の二人を「首相補佐官」に就けた人事には誰もが、おやっと思ったはずだ。さらには前幹事長の幹事長代理への登用。一般の会社でいうなら、取締役専務が副社長になったようなものだろうか

▼「山崎拓元幹事長の首相補佐官としての起用は、明らかに日朝シフト。北海道出身の町村外相には、日本外交のもう1つの懸案であるロシアを任せるのではないか」。ある担当記者の見方だ。彼は次のようにも指摘する。「首相補佐官はクラスとして見ると事務次官の位置に相当するが、外国から見ると首相の代理。補佐官の動向はそれなりに注視されるだろう」

▼また別の記者によると、「先月中旬には、その山崎氏と3月に中国で朝鮮の鄭泰和朝・日担当大使らと会談した人物がロシア沿海州を訪問。日朝秘密会談があったのではないかと一時、大騒ぎになった」。あれもこれも勘ぐればキリがない。しかし、それもこれも5月の再訪朝・首脳会談で平壌宣言を再確認し、加えて小泉首相が任期中の国交正常化を言明したことに端を発している

▼「このまま朝・日問題が進展せず、棚上げにされるようだと小泉首相の政治責任を追及する声が噴出するだろう」と前出の記者たちは一致して指摘する。平壌宣言の履行を急いでもらいたい。(彦)

[朝鮮新報 2004.9.30]