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春・夏・秋・冬

 「結成以来、最大の試練」。ここ最近総聯の活動を語るとき、枕詞のように使われてきた言葉だが、その言葉の重みをひしひしと感じた2日間だった。総聯支部委員長会議が15、16の両日、東京都千代田区の朝鮮会館で開かれた。今回の会議は、全国各地の総聯支部委員長らが一堂に会し経験や教訓を語り合いながら、互いに学び、方法論を得ようというところに大きな目的があった

▼支部委員長といえば、同胞と最も身近に接している人たちだ。それだけに、同胞が何を思い、何を望んでいるかを一番よく知っている。「9.17」以降、耳の痛い話を最も多く聞いたのも、おそらく彼らだろう。それだけに、ここ数年続く苦境をいかに克服し、活動を行ってきたかについて語った彼らの討論からは、取材者という立場を超えて学ぶべき点が多々あった

▼「事件は現場で起きている」とは、某番組の有名なセリフだが、まさに委員長たちは現場を知り尽くした人たちだ。そこから生まれる生きた発想で同胞社会を守ってきただけに、その方法論には説得力がある。だからこそ、支部にとどまらず、組織全体に応用できる話も少なくない

▼5月に開かれた総聯20回全体大会後、7月には本部委員長会議が開かれ、来年5月の総聯結成50周年に向けて8カ月運動を展開していくことが決められた。20全大会での決定を実行するうえで、この1年間が最も重要であるとの戦略的見地からだ

▼そうした過程を経て開かれた支部委員長会議。最前線に立つ委員長たちの役割の重要さが伝わってきた。(聖)

[朝鮮新報 2004.9.22]