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春・夏・秋・冬

 牛海綿状脳症(BSE)の発生で米国産牛肉の輸入がストップしている問題に、先行きが見えてきた。日本政府がこれまでの全頭検査を見直し、20カ月齢以下の牛に限って検査なしで受け入れる方針を固めたからだ。食品安全委員会が、20カ月以上の牛を検査対象から除くことを認める見解をまとめたことを受けたものだ。早ければ年内にも輸入が再開されるかもしれない

▼米国産牛肉の輸入禁止で打撃をこうむったのは牛丼屋ばかりではない。焼肉業界も、輸入肉の高騰などによる利益の大幅減少など深刻な影響が出ている。焼肉といえば、言わずと知れた民族産業。低迷の続く経済状況に追い討ちをかけるような事態に、先の見えない状況が続いている

▼このような状況をいかに打破するか。それに回答を与えてくれるのが、商工連が主催している焼肉セミナーだ。今年も10、11月の2回に分けて開催される。詳細は本紙6面の「みんなの広場」に毎号掲載しているので参照されたい

▼プロの経営コンサルタントから打開の秘策を聞けるばかりか、あの叙々苑の人気メニューも習得できる。何より、全国から集まる同胞業者たちと知り合え、互いに悩みを共有し情報を交換し合えるのが大きい

▼たいへんな時だからこそ、みんなで一緒にがんばっていこう−そんな相互扶助のよき伝統が、この焼肉セミナーにも息づいているのだろう。在日コリアンの代表的産業である焼肉業界を今後も活性化させていくためにも、多くの人がこのセミナーに参加してノウハウを学んでもらえればと思う。(聖)

[朝鮮新報 2004.9.11]