top_rogo.gif (16396 bytes)

春・夏・秋・冬

 今日23日から来月3日まで、米軍と南朝鮮軍は「ウルチ・フォーカスレンズ04」合同軍事演習を展開する。場所は言わずと知れた南朝鮮全土。その目的について米軍当局は、いつもの決り文句である「部隊同士の連携点検」だと、「定例の年次演習」であることを強調している。つまり、銃などが錆びつかないよう定期的に実射演習するのと変わらないとの強弁だ

▼すでに血祭りに上げたイラクに続き、先制攻撃によって朝鮮、イランの体制転覆を狙うブッシュ・ドクトリンのもとで繰り広げられる軍事演習を「定例の年次演習」という説明によって納得させようとは、天に唾する行為にも等しい

▼今演習に先立ちブッシュ大統領は16日、アジア、欧州に展開する駐留米軍約20万人のうち6、7万人を10年間で撤退させることを発表した。うち約1万3000人を、4万人が駐留する南朝鮮から削減する。字面だけから判断すれば、米軍の脅威が減るということになるが、実態はほど遠い

▼というのも、「兵員数と破壊力、能力を結びつけて考えるのは誤り。速さ、軽快さ、精密性などの方が重要だ」(ラムズフェルド国防長官)と、精密兵器などの配備を推し進めることによって、穴埋めどころか対北攻撃能力のさらなる向上を目指しているからだ。ライス大統領補佐官も民主党の批判に対し「こうした変化(米軍再編)を実現すれば、戦闘能力を強化することになる」と確言

▼あくまで軍事力によって自らの政策を追求、実現しようとする米国。その本質が変わらない限りアジア、世界平和もない。(彦)

[朝鮮新報 2004.8.21]