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春・夏・秋・冬

 南の人の2人に1人が見ていたという。16日に行われたオリンピック女子柔道57キロ級決勝戦の試合の模様である。南の放送3社の視聴率を総合すると49.8%になるというから驚きだ。内訳はKBSが25.8%、SBS18.5%、MBC5.5%。南のリ・ウォンフィが出場した男子73キロ級決勝戦の視聴率53.3%に比べても差はない。「KBSの場合、むしろリの決勝戦(25.5%)より高い」と聯合ニュースが伝えているほどだ

▼テレビで見ていても、ケが登場すると、南の応援団が統一旗などを振りながら声援を送る姿が見られた。その声に力を得たのか、準決勝でケは見事な一本勝ちを決めた。決勝では惜しくも僅差で敗れたものの、銀メダル。表彰台に立つケも清々しい表情をしていた

▼北南の選手団は、シドニー五輪に続いて今回のアテネでも合同入場行進。今回ははじめて北南の五輪委委員長も手をつなぎ合い入場した。開幕式の様子は朝鮮中央テレビでも流れた。50代の平壌市民は、「現在、北南関係はこう着状態にあるが、北と南の選手がともに行進する姿はとても感動的だった」と話していたと本紙平壌特派員は伝えている

▼いまさら言うまでもないが、北南の選手たちが合同入場するシーンは、民族が一つであることをあらためて示してくれた。同じ制服を着ているので、有名選手を除いては、誰が北の選手で南の選手なのかわからなかった

▼4年後の北京では合同チームで出場することが検討されている。ぜひ実現してほしい。もう、合同入場だけでは満足できなくなってきている。(聖)

[朝鮮新報 2004.8.19]