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春・夏・秋・冬

 帝国主義日本からの民族、祖国解放記念日である8月15日。予定されていた北と南、海外同胞による平壌での共同行事が流産した

▼6月15日、共同宣言4周年を記念しての仁川大会、そして同時期に金大中前大統領が主催し、盧大統領、金正日総書記特使の李種革アジア太平洋平和委員会副委員長、南の与野党指導者、米コリア協会のグレッグ会長(元駐韓米大使)らが参加して盛況だったソウルでの記念セミナー当時からは考えられない事態である

▼直接の原因は南当局が、当局間同士で合意した共同行事への汎民族連合南本部など民間統一運動勢力の参加を許可しなかった点にある。しかし、周知のように7月8日の民間追悼団訪北不許可、西海での北艦艇侵犯ねつ造事件など伏線はあった。この時期に及んで、なぜ盧政権は民間統一運動勢力の活動を制限、阻止するような行動に出ているのだろうか、不可思議でならない

▼先月、緊張した「韓米同盟関係」の修復を目的に、与党のウリ党院内総務ら幹部たちが「米日詣」に出かけた。米国では共和党の幹部たちと懇談、南が「反米」でないことを力説して回ったという。訪日の時も、関係のきずなの重要さを自覚していることを小泉首相らに強調した

▼民族と外勢−この相反するキーワードを、場所と相手によって使い分けているのだろうか。結局、8.15行事は分裂開催になったが、ソウル市内で開かれた行事の始まりは「反米文化祭」だった。そのニュースに接しながら、民族−6.15の精神は根付いているのだと再確認した。(彦)

[朝鮮新報 2004.8.17]