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数年来、経験したことがなかった今年の暑さ。夕方になっても気温が下がらないため、30度後半が連続した先月中旬など夏の風物詩ともいえるビアホールの一部で、営業を停止するところも出たという ▼そんな暑さを吹き飛ばすかのように、広島から気持ちを晴ればれとさせてくれるような清々しいニュースが届いた。インターハイのボクシングライト級で、大阪朝高の朴忠南選手が見事金メダルを獲得したのだ。春の選抜大会と合わせて2冠。大阪朝高としては、昨年の周太慶選手に続く快挙である ▼そればかりではない。学校対抗の団体でも3位(2位と同点。メダル数で3位に)に入った。現場で取材に当たっていた本社記者によると、出場選手3人で3位になるというのは並大抵のレベルでは成し遂げられない、これまた快挙だという。だから関係者も、「3人で3位とは」と驚きを隠さなかった、と伝えてきた ▼今回、大会に出場したのは大阪朝高選手だけではない。東京、神戸の両校からも4選手が出場した。東京の慎泰徹選手は、ミドル級で「悔しい」銅メダルに終わった。メダルを取れなかった3選手も力は出し切った ▼金、銅、ベスト16、初戦敗退と選手たちの成績はそれぞれ違ったが、朝高の名を全国にとどろかせ知らしめたこと、そして同胞たちには喜びを与え、民族の誇りを再確認させてくれた点において違いはない。今後、さらに練磨して伝統校として築いた地歩をさらにしっかりと固め、常連校、常勝校として活躍してほしいと願っているのは筆者1人だけではない。(彦) [朝鮮新報 2004.8.5] |