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28日付本紙1面に掲載された1枚の写真が目を引く。大阪朝鮮歌舞団のメンバーがチョゴリを着て歌っているシーンだ。場所は平壌。朝鮮での研修を終えた若き団員たちの発表会だという ▼総聯地方歌舞団新人団員たちの祖国研修が始まったのは21年前の1983年だというから、その歴史は古い。今年は19歳から25歳までの8人の団員が参加したという。6月中旬から40日間にわたって、専門講師のもとで汗を流した。その成果を披露するとあって、被写体の顔には自信があふれていた ▼2年前の夏に朝鮮を訪れた際、平壌の路上でミニコンサートを開く歌舞団メンバーたちの姿を目撃した。アリラン祭典の時期で、外国からの観光客や海外同胞たちを見込んで、ホテルの前などに屋台が並んでいた。歌舞団団員たちはそこで何回かに分け歌を歌い、踊りを踊っていたわけだが、観客の大半は現地の人々だった ▼公演の時間帯がおおよそ決まっていたため、その時間帯になると、老若男女が自然と集まってきた。昨年、「万景峰92」号の入港阻止騒動が合った新潟港にも、歌舞団の姿があった。今、総聯全体が厳しい状況にある。歌舞団とて例外ではない。そんな中で彼らや彼女たちを奮い立たせる力はどこにあるのか ▼ユーモアあふれる討論で総聯20全大会の会場を沸かせた大阪歌舞団の女性団長はこう語る。「(私たちの歌や踊りを)聞いて、見てくれる人がいるからこそ、公演を続ける。公演を楽しみにしてくれる同胞、日本人がいる限り、どこにでも行きます」。がんばれ! 全国の歌舞団団員たち。(聖) [朝鮮新報 2004.7.29] |