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東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラム(ARF)に出席するためジャカルタに滞在中の白南淳外相が活発な外交活動を展開している。朝・日外相会談、4年ぶりの北南外相会談をこなした後は、パウエル米国務長官との会談に臨んだ。ブルネイでのARF会談時以来2年ぶり。現在の核問題浮上後は初めてだ。会談時間は約20分間。6月に開かれた第3回6者会談で朝米が話し合った核問題をめぐる新提案が意見交換の中心だったという ▼第3回6者会談終了後の28日、朝鮮外務省は代弁人談話を発表し、「肯定的な進展」であったと一定の評価を下していた。曰く。「われわれが打ち出した『言葉対言葉』『行動対行動』の原則に基づいた同時行動措置を取ることと『凍結対補償』問題を基本にして討議するということで合意したのは、今回の会談が成し遂げた一つの肯定的な進展となる」 ▼その直後に現れた動きだけに注目される。会談後、朝鮮側は声明を発表し、「米国が2国間関係を改善するというのなら、われわれも米国を敵とは見なさない」と述べた。米国側も「互いの提案を理解するために有益だった」(バウチャー報道官)との反応を示した ▼外交をめぐる朝鮮の最近の動きには目を見張るものがある。皮切りは4月の金正日総書記の中国非公式訪問。その後の小泉首相の再訪朝、6者会談での新提案と、文字通りたたみかけるような動きだ ▼そして、白外相の相次ぐ外相会談。川口外相との会談では曽我ひとみさん家族の再会が決まった。朝鮮半島を取り巻く動きには目が離せない。(聖) [朝鮮新報 2004.7.3] |