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朝鮮半島の分断=冷戦(熱戦)から統一へ―あの感激的な6.15北南共同宣言発表から4年が過ぎた。朝鮮民族は今を「6.15時代」と誇らしく呼ぶ ▼今年の記念日は南の仁川で行事が行われた。北と南、そして在日をはじめとする海外僑胞も参加した文字通りの民族大会である。両当局の合意によるもので、8.15にはこれまた、全民族参加の記念行事が平壌で行われる ▼6月15日を機に、軍事境界線を挟んで北南間で行なわれてきた「宣伝合戦」も中止された。海上でも、とくに西海上での軍事衝突を防ぐための相互通信ルート開設など、意志疎通を日常化するための措置が取られた。東海岸と西海岸での道路、鉄道の正式連結も迫っている ▼こうした動きの根底にあって今の流れを後押ししているのは、6.15宣言後の交流、協力事業を通じて積み重ねられてきた「信頼関係」である。この間、南から北を訪れた人は5万人を超える(今年5月末現在=金剛山観光を除く)。89〜97年2400人の実に21倍になる。逆に北からの南訪問者は3000余人で90〜97年の5倍。交易量も01年に4億ドルを超えてから02年6億ドル、03年7億ドルと年々伸びをみせている。また、閣僚級をはじめとする当局間の会談は00年27回、01年8回、02年33回、03年38回、そして今年6月までに17回と総123回 ▼解放と同時に、外勢によって38度線を境に分断された祖国は、それから59年目の今日、外勢を排除した民族の力によって元の1つになる輪郭を確実に形成しつつある。(彦) [朝鮮新報 2004.6.17] |