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春・夏・秋・冬

 年に何回か結婚式に参加する。最近は、新郎新婦当人の招待よりも、新郎新婦の親に招待されることがほとんどだ。その理由は、@それなりの年齢になったA交友関係が年配者にかたよっている、ということなのだが、それにしても、在日同胞の結婚式は、新郎新婦よりも親が招待する客の割合が高い

▼当然、新郎新婦は、自分が知らない人たちが多く参加しているということになり、参加者も新郎新婦の顔を初めてみるということになる。しかし、若い2人の新たな門出を同胞コミュニティー全体でお祝いするという意味で、たいへんいいことだと思っている

▼結婚披露宴の最後、朝鮮の民謡メドレーにあわせてみんながオッケチュムを踊りだす。時には「統一列車は走る」の歌が流れ、大きな輪が広がる。筆者は絶対にと言っていいほど、その輪の中には入らないのだが、同胞社会の力強さや温かさがよく表れており、非常に好きな光景だ

▼今日から南の仁川で6.15北南共同宣言発表4周年に際しての「わが民族大会」が開かれる。共同宣言発表から4年、北南関係は劇的で根本的な変化を見せており、着実に統一へと向かっていることが実感できる。2日から5日にかけて平壌で開かれた北南経済協力推進委員会第9回会議では、7項目の合意書が採択され、東、西海線鉄道連結区間の開通を来年同時に行うこと、可能な鉄道連結区間で列車のモデル運行を今年の10月ごろに行うことも合意された

▼「統一列車」が夢ではなく現実のものとなろうとしている。その日には、踊りの輪に喜んで入りたい。(徹)

[朝鮮新報 2004.6.12]