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小泉再訪朝のニュースにかき消されたのか、報道したくなかったのか、日本のニュースにほとんど取り上げられなかった重要な大会が、20日から24日までソウルで開かれた。「日本の過去の清算を要求する国際連帯協議会」ソウル大会である ▼本紙既報のように、この大会には朝鮮からも代表団が参加、そのなかには強制連行被害者のファン・ジョンスさん(78)と「従軍慰安婦」被害者のリ・サンオクさん(78)も含まれていた。とくにリさんは、大会2日目、被害にあった状況を15分に渡って説明した。その模様は南のマスコミに大きく報道された ▼「日本の軍人たちは『言うことをきかなければ殺す』と殴り、腕は肉がそげてボロボロになり、太股には軍靴に踏まれた跡が今でも残っています。たばこの火を押し付けられた跡は数え切れない程です」「日本政府は私たち朝鮮人にひざまづいて謝罪し、賠償しなければならない」と、リさんは嗚咽しながら訴えたという ▼朝鮮の代表団は大会で、「慰安婦問題」を国際司法裁判所に提訴し、国際的な署名活動を行うこと、日本政府と関連企業を相手取って共同訴訟を起こすとともに国連人権委員会と国際労働機関(ILO)に同問題を担当する専門分科を設置するよう運動することなどを提案している ▼2年前から、日本で拉致問題が大きく取り上げられるのと比例するかのように、日本の過去の犯罪を糾弾し真相糾明を求める国際的な世論と具体的な運動が拡大している。日本政府は自ら進んで隠し持っている膨大な過去の史料を公表すべきだ。(徹) [朝鮮新報 2004.5.27] |