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「今回の大会に対しては地域に住む同胞たちも関心を寄せています。普段あんまり顔を出さない人も参加してみたいと言ってますよ」。先日、取材した同胞が冗談まじりにこう語っていた。大会とは、今週末に開かれる総聯第20回全体大会のこと。内外の関心が高まっているのは、同胞社会を取り巻く環境がめまぐるしく変わる中で、今後、在日朝鮮人運動がどういう方向で進むのかを見極める大会になるからだろう。9.17以降、初めて開かれる全体大会という意味合いもある ▼20全大会で何が話し合われるのか。細かいことは実際に開かれてみないとわからないが、大筋の方向性は前号の「そこが知りたいQ&A」で記したとおりだ。19全大会で示した方向性をより具体化させて同胞密着型の組織としての姿をより鮮明にし、新しい世代を主役にした運動を展開していくための方針を話し合うことになる ▼近年、学校など地域の同胞たちの活動現場を取材することが増えた。そこで、つねに思うことは、困難な状況下でいかに同胞社会を守っていくか、知恵をしぼりながら奮闘している地域の組織の人々や同胞たちの姿だ ▼彼らの姿に接するたび、机上の空論でお茶を濁し、不満ばかり口にしている自分の姿が恥ずかしくなる。「不言実行」。ごちゃごちゃ言わずにまず行動せよ、と発破をかけられている思いだ ▼22日に訪朝した小泉首相は、出発に先立ち両国関係を対立関係から協力関係にすることを主眼に置くと明言した。20全大会が同胞社会の明るい未来を切り開く大会になることを期待する。(聖) [朝鮮新報 2004.5.22] |