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春・夏・秋・冬

 金正日総書記の中国訪問(4月19〜21日)―北南閣僚級会談(5月4〜7日)での初の将官級軍事会談開催(26日)合意−6者会談実務グループ会談(12〜14日)−小泉首相の再訪朝(22日)発表(14日)。5月連休をはさんでの、朝鮮を巡る主な動きを整理するとこうなる。付け加えると、南朝鮮では盧大統領弾劾案が棄却(14日)された

▼これらの動きを再整理、構図化すると朝中、北南、朝米、朝・日となる。いずれもが朝鮮半島の平和と安全、統一に重要に関わる

▼朝中では「関係発展、共同の関心事、重大な国際問題」について意見交換し「見解の一致」を見た。朝鮮中央通信は「中国の党、国家指導者は伝統的な朝中友好をいっそう強化、発展させるため再び中国を訪問した金正日総書記を熱烈に歓迎し、最大の誠意を尽くして歓待した」

▼北南将官級会談でのテーマは南、米軍事演習の中止。緊張緩和に直結する。小泉再訪朝は「平壌宣言の履行と信頼関係回復を計る」ためのものだ。6者会談実務グループ協議では、総書記訪中時に「意見一致」を見た「凍結対補償」案が「多数の参加国の支持と共感を得た」(朝鮮外務省代弁人=ピックアップ参照)。反面、米国の主張は従来の「先核放棄」論から1歩も出なかった

▼これらから1つのことがわかる。前に進んでいこうとする朝中、北南。現状打開めざす朝・日。これに比べて米国だけが対決意識そのまま、現状維持に汲々としていることだ。さて、ブッシュ政権はこの構図をどのように見つめているのだろうか。(彦)

[朝鮮新報 2004.5.18]