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小泉首相が22日に平壌を再訪することが14日、朝・日両国で発表された。朝鮮中央通信は、「朝・日平壌宣言の履行と朝・日間の信頼関係回復を図るため」訪朝すると伝えた。細田官房長官も、「双方が日朝平壌宣言を履行していく考えをあらためて確認し、信頼関係の回復を図る」と強調。同様の見解を表明している。会談の行方やどんな合意が出るかは1週間後には判明するので、いたずらな憶測は差し控えたい
▼2002年9月17日に発表された朝・日平壌宣言の冒頭にはこうある。「(朝・日)首脳は、朝・日間の非正常な過去を清算し、懸案事項を解決して実りある政治、経済、文化的関係を樹立することが双方の基本利益に合致し、地域の平和と安定に大きく寄与するとの共通の認識を確認した」 ▼平壌宣言を履行するということは、この前提に立って話を進めることだ。つまり、大枠で朝・日間に横たわる諸問題を解決し国交正常化への道筋をつけるための首脳会談になることでは双方一致していることはまちがいない ▼朝鮮半島の平和と安定は日本や中国を含めた東北アジアの平和と安定につながる。そのために、朝鮮側は朝鮮半島の核問題を話し合うための6カ国会談にも主動的に参加している。先日、訪中した金正日総書記は、非核化の最終目標を堅持すると明言。6カ国会談の過程に積極的に参加すると述べた ▼ここへ来て総書記の訪中、6カ国会談作業部会の開催、そして小泉首相訪朝と動きがあわただしい。転機は訪れるのか。同胞社会の命運をも左右するだけに、心して見守りたい。(聖) [朝鮮新報 2004.5.17] |