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春・夏・秋・冬

 龍川駅での爆発事故から2週間が過ぎた。各国の支援、在日同胞の支援運動が高まりを見せ、復興に向けて着実に進んでいる様子が連日伝えられている

▼何よりも心が熱くなるのは、南で積極的な支援運動が広がっている事実である。南の政府はいちはやく医薬品など100万ドル相当の緊急救援物資の支援を表明し、250億ウォン相当の追加支援を決定した。市民団体、個人も募金運動を繰り広げるなど、続々と支援のための具体的な行動を起こしている。4月30日には初めて空路により、復旧のための資材、装備が送られ、7日には陸路による輸送が実現する模様である

▼統一連帯や大学総学生会連合など南の各団体が発表した支援を訴える各アピール文を見ると、民族愛、同胞愛溢れる内容で、一つの民族であることを強く意識したものとなっている。南の人々が北の被害者らの痛みを自らの痛みとしていることがよくわかる

▼84年に南で水害が発生したときには北から支援物資が届けられ、90年代に北で水害が相次いだときには南でも支援運動があった。しかし、靴の上からかゆいところをかくような、何かもどかしい雰囲気を感じた。だが、今回はそのようなもどかしさは感じない

▼ここでも、6.15以降の北南間の劇的な変化を実感することができる。南では総選挙以後、「国家保安法」の廃止、改正論議が活発だが、そういう論議がばかげたことに見えるほど、時代は速く動いている。多くの死者を出した不幸な事故であるが、民族がひとつとなって乗り越えていけると確信することができる。(徹)

[朝鮮新報 2004.5.7]