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春・夏・秋・冬

 龍川駅での爆発事故。本社記者が生々しい現地レポートを送ってきた。すでにテレビで何回ともなく放映されているが、爆発現場は地表が深くえぐりとられ、ぽっかりと大きな穴ができている。その深さは15〜20メートルにもなる。76人の犠牲者が出た小学校は事故当時、授業中だったという。突然の爆発と爆風、おそらく子供たちは逃げる間もなかっただろう。また、負傷者の多くは砕け散ったガラス破片によるものだった

▼現地にそれぞれ政府と道の復旧対策本部が設けられ、全土をあげての支援活動が展開されている。復旧作業には一日に2万人の労働者たちが動員され、3カ月を目途に住宅などの建設、補修作業を急ピッチで進めている

▼一方、朝鮮中央通信は各国、国際機構からの支援も逐一、紹介。対応の早かった中国政府からは救護物資の第1陣が到着、ロシア政府の物資を積んだ輸送機も平壌に入った。国際機構も、事故直後に国際赤十字などがスタッフを現場に派遣、国際社会に支援を呼び掛けた。これに米日政府も応じ10万ドルの提供を決めた

▼今回、南市民たちの対応も早かった。第一報が伝えられた翌日には、インターネット新聞「統一ニュース」が同胞愛、民族愛に訴え被害同胞に助けの手を差し伸べようとアピールした。その後、市民団体が次々と街頭などで募金運動を行ない、政府は医薬品などを船便で送っている

▼総聯中央も募金を呼び掛けているが、第1回目としてこれまでに集まった5000万円を送る。本社でも全員が募金を決めた。この輪をさらに広げて行こう。(彦)

[朝鮮新報 2004.4.29]