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中国共産党中央対外連絡部は19日から21日まで、金正日総書記が同国を「非公式訪問」、胡錦涛総書記(国家主席)、江沢民中央軍事委員会主席ら党、政府幹部たちと会談したことを発表した。総書記の中国訪問は01年1月以来3年ぶりのことだ
▼首脳会談などで何が話し合われたのか、詳細は朝鮮中央通信の報道を待ちたいが、核、経済協力などその注目される会談内容とともに、総書記の訪問そのものをブッシュ政権は複雑な眼差しで見ているに違いない。今回、中国政府はブッシュ政権に事前ではなく、事後通告をしたと報じられている。それも当然、「非公式訪問」だからだ ▼総書記訪中の消息が世界を巡る中、20日の記者会見でその事実について質問を受けた中国外交部の報道官は、友好的な両国(両党、両政府)には「首脳による相互訪問の伝統がある」「ここ数年来、この伝統は固められ、強化されてきた。両国指導者はこれまでさまざまな形式を通じ、関心事(両国関係と各分野の協力強化、重大な国際問題)について意見を交換してきた」と述べた(人民日報電子版) ▼中国のWTO加盟以降、中米関係は「蜜月時代」、朝中はそれに反比例して「言葉だけの同盟関係」と一部の専門家たちは指摘してきた。しかし、朝中独特の長年の「首脳の非公式相互訪問」についての解説はいっさいない ▼南の総選挙結果は、「民族対米国」の構図がさらに鮮明になっていくことを予測させる。こう着する核問題、そして秋にはブッシュが選挙の洗礼を受ける。今後の関心事は総書記の南訪問だろう。(彦) [朝鮮新報 2004.4.22] |