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朝鮮女性と言えば「美女軍団」が有名だが、スポーツの世界でも女性の活躍が目覚しい。すでに引退したがマラソンのチョン・ソンオク、アテネでのメダル獲得が期待される柔道のケ・スニなどは日本でもよく知られている。15日に来日する女子サッカーチームもその一つ。アテネオリンピックアジア代表を決める大切な試合に臨む ▼昨年夏、アジア選手権で連覇を果たし凱旋した直後の選手たちを取材した。ワールドカップ大会に向けた強化合宿に入る直前とあって、30分程度しか時間はなかったが、こちらの質問にも丁寧に答えてくれた ▼どこにでもいる20代の女の子というのが第一印象。「恋人はいるの」と聞くと、「それは秘密」と照れ笑い。しかし、サッカーの練習に入るとまるで人が変わったように厳しい表情になった。「スポーツは勝つことがすべて」という言葉から、彼女たちの勝気な側面がうかがえた ▼実は朝鮮の女子サッカー選手を取材したのは昨年が初めてではない。96年にも一度ある。いわば第1世代であるが、当時の選手たちと昨年会った選手たちとはちょっと違うな、という印象を受けた。それは物怖じしないということ。96年当時の選手たちは、どんな質問をしても恥ずかしがってなかなか答えてくれなかったが、昨年会った選手たちは堂々としていて、こちらが質問をする前から積極的に話してくれるので取材も楽だった ▼朝鮮でも新世代が育っていることをあらためて感じた。そんな彼女たちがどんな活躍を見せてくれるのか。期待が高まる。(聖) [朝鮮新報 2004.4.10] |