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春・夏・秋・冬

 南朝鮮の総選挙が今日31日、告示される。投票日は来月15日だ。今回の選挙、国会で前代未聞の大統領弾劾訴追案が可決(盧大統領の職務停止)されるという異常事態を受けてのものだけに、有権者たちがどのような審判を下すのか、その結果が注目される

▼東亜日報が27日、世論調査機関に依頼して満20歳以上の男女1000人を対象に行った電話調査では、与党のウリ党支持率は46.6%、大統領弾劾の中心を担った野党ハンナラ党16.8%で、その他民主労働党4.8%、民主党3%、自民連0.9%という数字が出ている

▼先週初め、現地取材を終えて帰って来た知り合いによると、野党が糾合しての弾劾可決に対する市民たちの怒りは、1987年の6月抗争時を思い起こさせるものだったという。「一時は総選挙で200議席を取るのでは、というほどの勢いだった。少なく見積もっても最低120はいくというのが、現地専門家たちの見解」だという

▼大統領弾劾によって、かえって追い詰められた保守勢力が「起死回生の切り札」(人気取り?)として新党首に担ぎ出した「朴謹恵(故朴大統領の長女)効果」によってハンナラ党は若干持ち直したものの、ウリ党には遥かに及ばない

▼争点はむろん、約70%が回答した「民意を無視した巨大野党の横暴を審判する」。つまり大統領弾劾に対する是非ほぼ一点だ。6.15共同宣言の「民族同士」の理念実現を掲げる政権与党の基盤が固まるのかどうか、その結果を、固唾を飲んで見守っているのは米ブッシュ政権だろう。(彦)

[朝鮮新報 2004.3.30]