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春・夏・秋・冬

 日本軍の性奴隷被害者のハルモニたちが毎週水曜日にソウルの日本大使館前で開いてきた抗議集会が17日、600回を迎えた。1992年1月にスタートし12年にわたり地道に続けられてきた

▼注目すべきは、600回の記念集会がソウルだけでなく、日本、米国、台湾、フィリピン、スペイン、ベルギー、ドイツでも同時に開催されたことだ。参加者は8カ国で1000人にのぼる。ソウルの集会には日本から「沖縄平和会」のメンバー30人が参加し、沖縄にいた性奴隷被害者のペ・ポンギさんの証言をもとに作った歌を披露した。運動が世界的な広がりを見せたのはただ600回という区切りの集会だったからだろうか

▼水曜集会を主催してきた「韓国挺身隊問題対策協議会」の関係者は「従軍慰安婦は過去の問題ではなく、いまでも世界各地で起きている戦争の中でじゅうりんされている女性人権に対する問題だ」(中央日報インターネット版、17日付)と各国で集会を開いた理由を語っている

▼米国がイラクに侵攻し、ちょうど1年がたった。大義も何もない米国と、日本をはじめ米国に追随する国々への辛らつな抗議の意味が今回の水曜集会には込められている。ハルモニたちが死以上の苦しみを受けなければならなかった状況は、半世紀以上がたっても根本的に変わっていない

▼ソウルでの集会には16人の被害者のハルモニたちが参加した。年々、参加するハルモニの数は減っていく。しかし、新たな被害者が日々生まれていく。そのことがハルモニたちにとって一番悔しいことなのではないか。(徹)

[朝鮮新報 2004.3.19]