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春・夏・秋・冬

 朝米核問題を協議する第2回6者会談、朝鮮側の評価は厳しい。議長声明を通じて6月末までに3回目を開催することで合意したが、米国が「先核放棄」、敵視政策堅持の立場を変えない限り期待できない、と突き放した

▼今回、朝鮮中央通信は昨年8月の会談時のように議事録を全文公開しなかったが、「(米国側は)事前に準備した脚本を読み上げただけで、われわれの質問にも何一つ答えなかった」という朝鮮外務省スポークスマンの指摘は、ブッシュ政権のやる気のなさを窺わせる。民主党のケリー大統領選挙候補も「仕方なくやっているようだ」と非難した

▼議長国の中国は今会談をどのように見ているのか。王毅外交部副部長は2月28日の記者会見で「5つの進展」があったとして、次のように指摘している。@実質的問題の議論が進展したA参加国が一致協力して問題解決に当たるとの方針が明確になったB協議開始以来、初めて書面を発表したC次回協議の場所、時間が確定したD今後の協議の円滑化に向け作業部会を設けることで合意した(人民日報日本語版)

▼今会談開催のために中国は参加国を60数回も往来し、根回しをしたという。それだけに「進展」を強調したい気持ちは理解できるが、苦しい評価であることは否めない

▼一方で「(朝米には)深い対立がある。信頼の欠如が主な原因だ。核問題は歴史的要因、過去の冷戦構造、現在の利害関係などが絡み合った複雑な方程式のようなものだ」と冷静に現状を分析。これを踏まえた「高度な外交交渉」の継続を求めている。(彦)

[朝鮮新報 2004.3.3]