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春・夏・秋・冬

 今日から6者会談が始まる。共同通信によると、朝鮮代表団は金桂官外務次官を団長に、昨年4月の3者会談団長を勤めた李根外務省米州局副局長が次席、以下韓成烈国連代表部次席大使、朴明國外務省米国課長の布陣だという。この構成を見ながら、前回昨年8月の第1回会談とは違って、内実のある協議にしようと本腰を入れて臨もうとしていると思った

▼第1回会談は、終了直後に協議のやりとりを朝鮮中央通信がすべて公開したが、冒頭から朝米双方がそれぞれの主張である「敵視」「核」先放棄のイエスかノーかを迫る、対決そのままの会談だった。結果的に米側の「先核放棄」論に変化がなかったため、朝鮮側は「誠意なし」として、6者会談そのものの存在についても疑問を投げ掛けた

▼今回、代表団の構成から朝鮮側が本腰を入れて会談に臨もうとしていると指摘したのは、93〜4年の第1次核危機当時、クリントン政権を相手にジュネーブで基本合意文書をまとめあげる交渉を行なったチームだからだ

▼とりわけ広く知られているのが韓次席大使だ。当時は公使だったが、自分よりもランクが上の米国務省韓国課長らとの接触を試みるなど、外交慣例にとらわれない精力的な活動ぶりが米側に強いインパクトを与えた

▼国務省の北朝鮮担当官だったキノネス博士は、ジュネーブ協議が難局に直面するたびにニューヨーク市内のカフェで「密会」を重ね、双方の真意について意見交換したと語る。その人脈は米議会にも及び、各紙ニューヨーク特派員たちの良き意見交換の相手だとも。(彦)

[朝鮮新報 2004.2.24]