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春・夏・秋・冬

 「10」「30」「40」。今年の朝鮮の動向を占ううえで抑えておくべき3つの数字だ。「10」は金日成主席の逝去後、金正日総書記が単独で国家建設を導いてきた年数。言い換えれば金正日時代が始まって10年目ということだ。「30」は総書記が主席の思想を定式化してからの年数、「40」は総書記が大学を卒業して党で活動を始めてからの年数である。年初の共同社説はこれら記念日について、「2004年は、わが祖国と革命の年代記に永遠に忘れられない出来事を記している歴史的な年」だと規定している

▼このうち「30」の記念日をつい最近迎えた。2月19日である。その6日前の13日、総書記は党中央委第5期第8回総会で政治委委員に選出され、主席の唯一の後継者に推戴された。後継者としての最初の作業が「革命の領袖」である主席の思想を体系化することであった

▼労働新聞18日付はこの日を記念して、「全社会のチュチェ思想化の歴史的偉業を輝かしく実現させよう」と題した長文の論説を掲載し、「全社会のチュチェ思想化綱領を示し、チュチェ偉業の命脈を固守し、先軍革命の新たな歴史を開いた」と総書記の業績をたたえている

▼論説には興味深い部分も多々見られる。例えば「革命の開拓の歴史も重要だが継承の歴史もより重要だ。…偉大な継承があってこそ、党と革命が世代と世代を継いで勝利する」「革命偉業の継承が最も強固で純潔な継承となるには、それを真に受け継ぐ偉大な継承者がいなければならない」など

▼来年10月10日、朝鮮労働党は創建60周年を迎える。(聖)

[朝鮮新報 2004.2.21]