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「パートと育児に追われる毎日ですが、全国各地で活動しているトンポの記事を読むと、こちらまで新たな力をもらう気がします」。新年早々、ある読者からこんな投書をいただいた。本紙編集局には同胞生活部という部署がある。文字どおり同胞たちのさまざまな動きを取材する部署なのだが、諸々の事情ですべて取材に行けないのが現状だ。そんな中、各地の本部、支部、分会などから送られてくる記事が「大きな力」を発揮してくれる ▼忘年会や新年会、花見やバザー、朝鮮学校生徒たちの活躍など、内容も多岐にわたる。これが「カクチソシク(各地のニュース)」のネタ元になってくれる。まがりなりにも新報が「全国版」としての面目を保てるのも、こうした地域からの便りがあってこそだ ▼同じ新年会でも、ボウリング大会形式でやるところがあったりと、工夫をこらしたイベントも紹介される。そんな記事が本紙に載ることで、情報交換の場にもなっているらしい ▼同胞社会を取り巻く状況はますます厳しさを増しており、前が見えにくい。あれこれ考えると落ち込んでしまう材料の方が多い。そんな中で、本紙が一人でも多くの読者に力を与えるツールになればそれは非常にうれしいことだ。くだんの読者も、「信じてがんばる気持ち≠忘れず、何事にも取り組んで行きたい」と、本紙を通じて感じているようだ ▼昨今では読者からの要求、批判が寄せられることも少なくない。それらを真摯に受け止めながら、同胞たちに力を与えられる記事をもっと提供できるよう、「日々是精進」である。(聖) [朝鮮新報 2004.1.29] |