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2004年、今年はどういう年になるのだろうか ▼戦争の世紀と呼ばれた20世紀に逆戻りしたかのような昨年、そして一昨年。イラク、アフガニスタンと戦火は絶えなかった。首謀者はいわずと知れた米国だ。勝利宣言をしたはずのイラクの事態は、フセイン拘束にもかかわらず先がまったく見えない。それだからか、友人、知人たちからの年賀状には平和を願う内容のものが多かった ▼朝鮮半島も不安定である。その要因は内にあるのではなく外である。そして、その首謀者はこれまた米国だ。朝鮮のイラク化を戦略にした揺さぶりと恫喝。その口実にしているのが核問題である ▼その米国に追随、同調する日本。年頭1日に小泉首相は靖国神社に参拝した。イラクに派兵する自衛隊と大日本帝国軍を重ね合わせたのか。恐らくこの愚行によって、日本の外交は今年1年、停滞することだろう。かつて侵略された朝鮮、中国などが重ね重ね自重を促し警告してきたものだけに、小泉首相の行動は挑戦と映っただろう。だからその抗議は、怒り心頭のものだったのだ ▼さて、わが朝鮮はといえば、1日の3紙共同社説は、前年の総括よりも主席逝去後10年間の総括に重点を置いている。また今年、後継者として選出された金正日総書記がその年74年2月に発表した「全社会のチュチェ思想化綱領」発表30周年に当たることが強調され、「革命の首脳部」「首脳部の唯一的領導のもとに」などの表現も新鮮さを伴っている。早々の米専門家、議会グループの訪朝も気になる。何が仕掛けられているのか。(彦) [朝鮮新報 2004.1.8] |