佳人は花を手折り |
真珠の露に濡れた牡丹を 李奎報は高麗時代を代表する知性であり、大詩人であったという。「愛する人」は、原文では「檀郎」。昔、晋の国に潘岳という美丈夫がいた。車に乗り町に出ると、彼を慕う女たちが贈る果物で車がすぐに一杯になったという。潘岳の幼名が檀奴だったので、「檀郎」は夫や恋い慕う男を意味する呼称に。 昔読んだ小説に、より愛した方が負けだという主人公の台詞があったが、これは「檀郎」の「勝ち」? それとも、あふれ出す愛情を押し隠くそうとする、「檀郎」の照れ?(朴c愛、朝鮮大学校文学歴史学部非常勤講師) [朝鮮新報 2004.11.24] |